Skip to main content

Posts

Showing posts from November, 2007

ハンス・コパーの花生けの秘密

ハンス・コパーの黒い花生け c.1974 正面から見たところ

                 裏側から見たところ、HCの印章はのびやかですばらしいデザインです。

              斜め横からみたところ
                    真上からみた花生けの内側


ハンス・コパーの器の中をのぞいたことがあるでしょうか。

ハンス・コパーの花生けには秘密があります。といっても内部の構造ですが。
ハンス・コパーは自分の器が使われるように、と望んでいました。

いかにも使えそうにない彫刻的な形をした作品も多いのですが、それでも
使って欲しい、という言葉通りその花生けの中には細やかな気遣いがあります。
お花をする人はすぐ気がつくと思いますが、コパーの花生けには茎をささえる
ために内側にも器が作られているのです。

内部の広い花生けでは生けた花の茎が中でばらばらになってしまいます。
それを押さえるための内側の器は外側の器と一体になり、二重構造に
作られています。

また外側の器自体もカップの中にうまった状態になっています。複雑な形なので
どうやってこれが作られたのか興味深いところです。

ルーシー・リーとウェッジウッド - 2

1963年、ルーシー・リーはウェッジウッドから依頼されてジャスパーウェアを
制作しました。プロトタイプは全部でカップ18点、ソーサー3点の合計21点が
残されています。

9月投稿の写真は2002年5月-9月に開催されたカナダトロントの
がーディナー美術館での展示ですが、上の写真はトニー・バークス著の
「ルーシー・リー」に掲載されているものです。

フォルムも掻き落とし文様もいかにもルーシー・リーそのもの。デザインが
美しく、何故ウェッジウッドでの量産が実現しなかったか大きな謎です。