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Showing posts from January, 2017

ルーシー・リーの鉢2点、銀座で展示

銀座の「懐食みちば」でルーシー・リーの鉢2点が展示されています(次の展示替え時期は未定)。今回は背の高い花生けは展示されていませんが、ルーシー・リーらしいピンクの掻き落としと溶岩釉の鉢です。いずれもルーシー・リーの特徴的な作品として数多くの展覧会に出品されてきたものです。 「ピンク掻き落としの鉢」1970年代後半 口縁のゴールド釉とボディのトルコブルーのラインが特徴的 「溶岩 釉の鉢」c.1980 見込みは無釉で、淡いブルーグリーンのラインがある

ルーシー・リーの登った丘、ハンス・コパーの遺灰

ルーシー・リーとハンス・コパーの友情はよく 知られたところです。 1981年6月、ハンスはフルームの自宅で亡くなりました。 昨年の夏、ハンス・コパーの遺灰がまかれた丘に行きました。 NHKの日曜美術館取材のときはだいたいの場所しか わからなかったのですが、今回はコパー夫人のジェイン・コパーと その息子が一緒でした。 ジェインの思い出すままに車を走らせ まさにこの丘という場所に止めて車を降りました。 ここはハンス・コパーとジェインが家族や友人とよく 訪れ駆け回った場所といいます。その当時の写真がいくつか 残っています。若々しいジェインが子供達と走っている、、。 丘には牛や羊が放たれ、人が近づくと遠くに離れて 人間をじっと観察しています。実際にその場所に立つと かなり急な斜面です。 61歳で亡くなったハンスは生前、この丘に 遺灰を撒いて欲しいとジェインに遺言していました。 火葬されてのち、ジェインはルーシー・リーと 一緒に遺灰を入れた缶を持ってこの丘に登りました。 途中で牡牛に追われて逃げ、遺灰を撒き散らしながら ここを駆け上ったという。いかにもルーシー・リーらしい エピソードもあるので今度ご紹介しましょう。 それから14年後、ルーシー・リーの遺灰も同じ丘に 撒かれました。