from New York Times 「運命がルーシー・リーとハンス・コパーの出逢いをもたらした」 という、極めて印象的な書き出しの記事がニューヨーク・タイムズに 掲載されたのは1994年、12月18日のことだった。 その年にニューヨークのメトロポリタン美術館で、現存の作家として 初めて、ルーシー・リーとハンス・コパーの展覧会が開催されたのだ。 メトロポリタン美術館という、ファインアートの美術館で 2人の陶芸家の作品展が開催されたことは大きな話題を呼んだが、 その影にはルーシー・リーの親しい友人、 シリル・フランケルの大きな尽力があった。 そのことについては別の機会に紹介したいと思う。 なお、上のニューヨークタイムズの記事は 「(二人の出会いをもたらしたのは運命だが、)彼らが 20世紀後半における英国の傑出した陶芸家足らしめたものは、 彼ら自身の技術であった」と続く。 この記事が出た翌年、まだ展覧会の続く1995年4月1日に ルーシー・リーはロンドンのアルビオン・ミューズにある 自宅でひっそりと息を引き取った。 ハンス・コパーが亡くなってから、14年経っていた。 ルーシー・リーとハンス・コパーの出会いは戦後間もない 1946年のことだが、次稿から、出会いにいたるまでの 2人それぞれの人生、そして2人が出会ってから、 を見ていきたいと思う。 ※ 不定期掲載の「ルーシー・リーとハンス・コパー物語」を始めるにあたり、2点お断りがあります。 1 過去にブログで書いたエピソードなど、重複する内容が含まれることがあります。 2 コピーライトはヒュース・テン に属します。断りなく引用、コピーをすることはご遠慮ください。
20世紀を代表する最も偉大な陶芸家として記憶されるルーシー・リーとハンス・コパー。そしてバーナード・リーチ。その作品と彼らに関わった人たちのこと、そして見聞きした展覧会のあれこれを思い浮かぶままに。ルーシー・リーとハンス・コパーの作品を愛するひとへ。