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Showing posts from May, 2009

ハンス・コパー幻のミューラル発見

白い壁に設置されたディスクの美しさは思わず息をのむほどです。
ディスクの中心は壁の向こうへと続く、風が流れる、空間が繋がる
日本での展示のため、壁から取り外す。壁の両側からアートハンドラーが支えながら作業します。

1959年、ヘンリー・モリスによってディグズウェル美術基金が
創設されトータルな芸術村構想が実現しました。
ハンス・コパーはその招待作家として参加、工房を持ち
タイルや衛生陶器など、建築の仕事を多く手がけました。

そこでミューラル(壁面装飾)をいくつか制作しましたが、
多くは取り壊され今では記録に残るだけの「幻のミューラル」と
されていました。

今回ヨークシャーにあるスウィントンスクールの
壁面に残されているミューラルがいわば「再発見」され
初めて公の場に展示されました。

日本でのハンス・コパー回顧展に出品のため、
学校の壁から取り外され修復作家によってクリーニングされて
新たな壁に再現されたものです。

ロンドンのサーッチギャラリーに展示されましたが、
展示の前からハンス・コパー ミューラル発見の
うわさが大きな話題を呼び、美術館関係者はもちろん
ギャラリー、コレクター、アーティスト等がおしよせました。

その美しさ静謐さ構成の卓越さ、再現された空間の圧倒的な
力強さは見る人を魅了して止みません。9月12日、それが
いよいよ日本にやってきます。

ミューラルのディスク(円盤)は壁の向こうにも同じディスクが
設置されてディスク中心の空間は壁の向こうにつながっています。
学校に設置されていたときは生徒がダーツを飛ばして遊ぶので
間にガラスが入れられました。

今回はハンス・コパーが設置したと同じ状態で空間はそのまま
壁の向こうへと続きます。そこに貴方は何を見るでしょうか。

ルーシー・リー展に続いてハンス・コパー展

ミッドタウンの21_21デザインサイトで三宅一生氏による
うつわ展が開かれ、ルーシー・リーの作品が展示された。
いろんな方からいろんな感想がヒュース・テンにも
寄せられ、またテレビの日曜美術館や美の巨人に
取り上げられて大きな話題を呼んだ。

ルーシー・リーの人気は留まるところを知らない。

ルーシー・リーを語るとき、どうしてもハンス・コパーを
とりあげなくては片手落ちというものだろう。

ハンス・コパーとルーシー・リーは終生変わらぬ友情で
堅く結ばれていた。お互いが出会わなかったらその後の
ルーシー・リーの作品もハンス・コパーの作品も
あり得なかったといえるほど、大きな影響を与え合った。

ルーシー・リーは新しい形を作るたびにハンス・コパーの
コメントを求め、ハンス・コパーもまたディグズウェルの
アーティスト村に移ってからも古いタクシーを買って
アルビオンミューズのルーシー・リー工房とディグスウェル
を往復した。

ルーシー・リーが「本物のアーティスト」と称したその
終生の無二の友人、ハンス・コパーの展覧会が9月に
開催される。

ヒュース・テンの企画で兵庫陶芸美術館、信楽の陶芸の森、
磯崎新氏の設計による岐阜県現代陶芸美術館、東京の
汐留ミュージアム、他を巡回予定だ。約130点を展示する
世界初の本格的なハンス・コパー回顧展となる。
ルーシー・リーの作品も代表的なものが20点余り展示される。

行方不明とされていた、建築と一体になった
ハンス・コパーの壁の作品が初めて公に展示されることに加え
さらに国外に出ることのなかったドイツの所蔵家からも
作品が出品される。

その造形は飽くことなき形の追求、シンプルで無駄のない
研ぎ澄まされた形と表情で見る者を魅了する。
どうぞみなさん兵庫までハンス・コパーとルーシー・リーに
会いにいらしてください。