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Showing posts from February, 2010

ルーシー・リー展とハンス・コパー展

ハンス・コパー展カタログより 今年はルーシー・リーとハンス・コパーの作品に魅せられる人 にとってすばらしい年だ。昨年秋から兵庫陶芸美術館で始まった 「ハンス・コパー展 - 20世紀陶芸の革新」が3月信楽に巡回し、 4月の終わりには国際新美術館でルーシー・リー展が始まる。 両展覧会とも来年夏まで各地を巡回し、日本のどこかで両方を 見ることができる。海外からもそれに合わせて多くの美術関係者 が来日を予定している。 ハンス・コパーは日本で初めて本格的に紹介される。 ルーシー・リー展は2002年の「生誕100年記念ルーシー・リー展 静寂の美へ」に続く大規模な展覧会だ。 上のルーシー・リー作品はハンス・コパー展で展示されている 作品でルーシー・リーの中でも最も美しい作品のひとつとされます。 イギリスの記念切手シリーズになった作品と同じタイプで 薄いピンクやグレー、ブルーが混じり合いエレガントに上に のびる花生け。実際の作品は写真より少し色がやさしい。 口縁のゆらぎは成形のあとボディーを両側から押すことで 自然に生まれるものだ。プロポーションも色合いもまさに ルーシー・リーのファンを魅了する逸品だ。この気品のある 作品はきりりと立ち上がり、それでいて口縁のやわらかい ゆらぎはルーシー・リーの人柄そのものを彷彿とさせる。 コパー展巡回は3月12日から滋賀県立陶芸の森美術館です。