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Showing posts from December, 2011

プリシュケのデザインしたルーシー・リーの家具

ウィーンの王立家具博物館にはエルンスト・プリシュケのデザインによるルーシー・リーの家具が展示されている。リーが結婚してウィーンのヴォルツアイレ通りのアパートに住んだ時、プリシュケに依頼して作らせたものだ。リーは、バウハウスに連なるデザインのその家具を、ロンドンに亡命してアルビオン・ミューズに工房兼住まいを構えたときにとウィーンから取り寄せ備え付けている。ウィーンからいったいどのように取り寄せることができたのか詳しくはわかっていないが、それらのシンプルな家具をリーは終世愛用した。
ルーシー・リーが亡くなってから、オーストリアの王立博物館はリーのアパートの部屋を再現しそれらの家具を展示している。リーの作品はたった一点、白の掻き落としの鉢がその部屋の前にケースに入れられ展示されている。

ウォール・ディスクのその後

スウィントンスクールのウォール・ディスクは、日本で6美術館を巡回後、今年7月に無事にロンドンに返却された。だが、もうスウィントンスクールに戻される事はないと聞いていた。
コパーのウォール・ディスクは学校のエントランスと、中の教室を隔てる壁として設置されていたが、展覧会の為にコパー作品の価値が町中に知れ渡り、安全な保管をすることに学校が不安を持ったためだった。また管理する費用もないので美術館に購入される事を望んだからだ。
市の予算の関係で校舎の立て替え計画が中断してしまったため、学校としてはディスクを売って少しでも財政的な基盤を確保したいということもあった。
そこで、フィリップスのオークションハウスに出されることになった。結果としてそれは181,250ポンドという高値で落とされた。ポンドはかつての半値ほどになったとはいえ約2300万円という値段だ。ほんの5年前、2007年には一ポンド250円だったのでその頃であれば日本円で実に4600万だ。
さて競り落としたのは残念ながら、それを購入したいと望んでいたヨーク市美術館ではなかった。個人だという。個人でこのディスクをどうしたいのか、今はまだ謎だ。まさか自宅にこの壁を設置するのだろうか、それとも美術館に寄託する意図があるのか、、、。そのうち明らかになるだろう。