ルーシー・リー「緑釉の鉢」1976年作 20年度の高校教科書(光村図書美術2)にルーシー・リーが紹介されます! 作品は杉山コレクションの「緑釉の鉢」。1976年作、ルーシー・リーおなじみの、 透明感あふれる緑にゴールドの口縁。ゴールドが緑の釉薬にとけ込んで 流れています。 教科書に載るまでにルーシー・リーが広く認識されたということは、 なんともすばらしく、陶芸界の大きなニュースでしょう。ルーシー・リー展 の企画を美術館に持ち歩き断られた日々が隔世の感があります。 作家の生まれた国で紹介するという決まりがあるとかで、ルーシー・リーは オーストリア生まれと記載されますが、ルーシー・リーにとってはさぞ 不本意なことでしょう。自分はイギリスに認められた、受け入れられた、と 誇りに思い、生存中は母国オーストリアでの展覧会開催も拒絶していたの ですから。 若い世代をも魅了するルーシー・リーの作品が教科書に載ることによって さらに多くの人たちに語られることでしょう。2009年には日本で初めての ハンス・コパー展が大規模に開催される予定です。また新たな ルーシー・リー展も企画されているようです。
20世紀を代表する最も偉大な陶芸家として記憶されるルーシー・リーとハンス・コパー。そしてバーナード・リーチ。その作品と彼らに関わった人たちのこと、そして見聞きした展覧会のあれこれを思い浮かぶままに。ルーシー・リーとハンス・コパーの作品を愛するひとへ。