from Bonhams catalogue Hourglass 砂時計形とよばれる作品。1960年代に数多く作っている。 プロポーションやサイズを変えて同種の作品をグループとして作り続けた。 コパーはそれを「ファミリー」とよんでいる。この砂時計形も 比較的ふくよかなもの、エレガントにほっそりと上に昇る形 釉薬が割れたように地肌の見えるもの、すっきりとスムーズな肌 マンガンの濃い茶や赤っぽい色、白い泥粧。強いて言えば 後期になるにつれてよりほっそりとしなやかになっていくようだ。 同じパーツをいくつも作っておいて組み合わせながら合接して 同じファミリーをサイズ、プロポーションを変えながら 仕上げたのではないだろうか。
20世紀を代表する最も偉大な陶芸家として記憶されるルーシー・リーとハンス・コパー。そしてバーナード・リーチ。その作品と彼らに関わった人たちのこと、そして見聞きした展覧会のあれこれを思い浮かぶままに。ルーシー・リーとハンス・コパーの作品を愛するひとへ。