セルフポートレイト1985年、写真Ceramic Reviewより 数々の著書を持つエマニュエル・クーパー氏が1月21日、亡くなった。73才だった。自身も陶芸家であり評論家、ブロードキャスタでもありキューレターでもあり、またゲイの活動家でもあった。型にはまらない幅広い分野で活躍し、最も最近の著書『バーナード・リーチ 生涯と作品』はリーチ伝記の最高峰と言われる。 そのエマニュエル・クーパー氏の最後の著書となったのがこの夏にロンドンで発売される『ルーシー・リー』だ。あまり知られていない、リーのオーストリア時代のリサーチを重点的にとりあげたというその書物は日本語版もヒュース・テンから出版が予定されている。これはエマニュエル氏が2011年、がんの手術を終えるやリーのリサーチにもどり、彼が亡くなった死の机にはその校正が残されていたものだ。 『ルーシー・リー』は40点のカラー写真を含む110点の写真とテキストで構成され、日本語版の出版は来年になる予定。
20世紀を代表する最も偉大な陶芸家として記憶されるルーシー・リーとハンス・コパー。そしてバーナード・リーチ。その作品と彼らに関わった人たちのこと、そして見聞きした展覧会のあれこれを思い浮かぶままに。ルーシー・リーとハンス・コパーの作品を愛するひとへ。