ハンス・コパーがヨークシャー州のスウィントン・スクールに
設置した壁の作品がロンドンのオークションハウスで展示されて
いる。
日本での「ハンス・コパー 20世紀の革新」展のスタッフによって
スウィントン・スクールに現存していた作品が「再発見」され、
日本での巡回に展示されて大きな話題を呼んだ作品だ。
展覧会後、ディスクの価値が広く知られてしまったため、
スウィントン・スクールでは、その保管に大きな不安を抱いたという。
そのため、もとの場所にもどすことは出来ず、美術館に納められる
ことを願ってオークションにかけられることになった。ハウスでは
公開に先立っていくつか美術館に知らせ、さっそく購入希望の
美術館がいくつかファンド・レイジングをスタートさせたと聞く。
ハンス・コパーの作品は以前にもオークションで陶磁器での市場最高値を
つけた記録がある。また、オークションに出されはしたが、コレクターの
一人が買い取ってもとの教会に寄贈した例もある。
特にディスクはこれが現存する唯一の壁作品であろうと言われるため
美術館にとっても大きなメリットになるだろう。公の場所に納まって、
いつもそこに行けば作品に出会える空間が出来るとうれしいのだが。
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