Lucie Rie: Modernist Potter - by Emmanuel Cooper
邦題『ルーシー・リー モダニズムの陶芸家』
日本語版が出版されました。
原書はイェール大学出版のエマニュエル・クーパー著、「Lucie Rie: Modernist Potter」です。著者のエマニュエル・クーパー氏は、自身陶芸家、王立美術大学院客員教授、研究者、ゲイの解放運動に大きくかかわった活動家、また、イギリスの陶芸誌「Ceramic Review」の創始者・編集者、といった多彩な顔を持つ著名な作家です。
本書を書き上げた直後にガンのために73才で亡くなりました。徹底した資料しらべと遺族、友人や関係者の証言とによって、ウィーン時代のルーシー・リーに多くの誌面を使っています。今まで知られていなかった事実を掘り起こし、モダニズムを体現する作品を生み出したルーシー・リーの家庭環境、母親との確執、ナチス統治下のウィーンからの緊迫した脱出、その後のバーナード・リーチとの邂逅、無二の友情を築き上げたハンス・コパーとの出会いなど、豊富な釉薬レシピや技法とともに紹介する、まさに初めての包括的なルーシー・リー伝記と言えるでしょう。
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