

日本で最後の巡回地となる萩の萩美術館・浦上記念館で
ルーシー・リー展が始まる。
静岡でのハンス・コパー展と同じく6月26日まで
開催される。
ところで、あるデザイン会社というところのブログに
ルーシー・リーが日本を訪問した事がある、という驚きの
記載があった。
ルーシー・リーについて「どこにもでていないおはなしを
披露しましょう」として昭和9年(1934年)にルーシー・リーが
益子の濱田庄司邸を訪れたと濱田庄司の妻、和枝さんが
語った、とある。
冗談かと何度も読み返したが、
和枝さんから直接聞いたことと
手紙のやりとりで得た情報と書かれている。
1934年といえばルーシー・リーはまだウィーンで生活していた。
ルーシー・リーは1938年にナチスを逃れてロンドンに
亡命したが、その時点でまだバーナード・リーチにさえ
知古を得ていない。ましてウィーン時代に濱田を知る由も
ないだろうことを考えると、この「情報」は明らかな
誤りであろう。
つい昨年のことだが、 フリー百科事典『ウィキペディア
(Wikipedia)』 の「バーナード・リーチ」の
項で「リーチの母親は日本人」とする解説があり
これにも驚かされた。これを参考にして実際の展覧会の
解説が書かれていた事もあり、溢れる情報の功罪を
改めて認識した。
結局情報を集めたあと、その情報がどこまで正しいかを
調べて確認することが極めて重要となるだろう。
といって情報が正しくとも誤っていても
ルーシー・リーの作品の美しさには関係ないけれど。
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