2002年はルーシー・リー生誕100年にあたり、世界各地で記念展覧会が
開かれました。
トロントにあるガーディナー美術館でも2002年5月〜9月、
Ceramic Modernism: Hans Coper, Lucie Rie and Their Legacyと題して
二人の作品、またその心を継承されると思われる作家たちの展覧会が
開催されました。
小冊子の表紙にはハンス・コパーの妻ジェイン・コパーが撮った、見る人に
強い印象を残すすばらしい写真が使われています。この展覧会は美術館の
改築前でスペースが限られていたことと、二人の作品65点を含む160点近い
作品集められたため幾分窮屈な展示でしたが。
オープニングで、アメリカの作家が「何故僕の作品が今回の展覧会に
含まれたかわからないが、、、皆さんもきっとそう思っているでしょう」
とユーモア溢れる言葉の挨拶をしたように、作品にも人にも直接の
つながりがあるとは見えないものもありましたが、並んで展示された
ハンス・コパーとルーシー・リーの作品は静かな佇まいでありながら
見るものに圧倒的な力をもってせまるものでした。
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