9月12日から兵庫陶芸美術館で立ち上がる 「ハンス・コパー展 - 20世紀陶芸の革新」では ハンス・コパーの作品約120点はもとより、ドローイング、手紙、 ブロンズのポット、ハンス・コパー作ルーシー・リーの胸像、 娘と息子を描いたデッサンなど、ハンス・コパーを 芸術家として全体像を見せる回顧展となっている。 またハンス・コパーの芸術との深い関係を示唆する ルーシー・リーの作品約30点を展示予定です。 メトロポリタン美術館の20世紀デザイン部門コンサルタント J. ステュワート・ジョンソン氏はルーシー・リーとハンス・コパー の二人展をアメリカの美術館で最初に開催した人物だが こう述べている。 Without her, he never would have happened as a ceramist. Without him she might not have returned to serious potting. ルーシー・リーと出会わなかったらハンス・コパーは 陶芸家になることはなかったであろうし、彼女もまた ハンス・コパーがいなかったら本来の作陶にもどることは なかったかもしれない。 この言葉はとても控えめに述べられている。実際お互いの 助言や存在がなかったら今に残る作品群はあり得なかった だろう、と多くの人が考えている。 これはバーナード・リーチがルーシー・リーの作品について あまりにも人為的で謙虚さがない、と批判し、ルーシー・リーが 自分の作品に対して自信を失っていたからだった。 リーチの批評に打ちのめされていたルーシー・リーが ハンス・コパーの 「自分の作りたいものを作ればよい、 自分の本来の作品にもどって」 と励まされて、その後の様々な形、色、見る人を魅了する 作品が生まれたことを指す。 ハンス・コパーはどちらかというとルーシー・リーの助手 または生徒と見なされ、そのように捉えた文章も見かけるが 実際は逆の立場だった。リーがコパーの意見を求め 相談し常にコパーの創造性を高く評価していた。 ルーシー・リーにとってハンス・コパーの作品こそが 他の誰も追従をゆるさない唯一の優れた作品だった。 これはハンス・コパーをロイヤル・アカデミー・オブ・アート の講師として招いたデイヴィド・クイーンズベリー卿が 次のように述べたことにも表れている。 「ルーシー・リー...